中国のTiger Momが注目するSTEM 教材とは?

中国式スパルタ教育で一時、一世を風靡した”Tiger Mom(タイガーママ)”ですが、最近彼女らの関心があるテーマに向かっているようです。

皆様は、”STEM(ステム)”教育をお聞きになったことはありますでしょうか。

Science(科学)、Technology(テクノロジー)、Engineering(エンジニアリング)、Mathematics(数学)の頭文字を取ってSTEM教育と言われるのですが、このSTEM教育が最近Tiger Momの間で大変話題になっています。


世の中のあらゆるものがデジタルに置き換わっていく現在、プログラミング等のITリテラシーは必修科目として義務教育に組み込まれようとしており、将来生活する上で必須になってくる教養であるという主張が中国だけでなく、世界各国で唱えられています。

STEM教育とは、必ずしも理系の科目だけを取り上げたものではありません。今まで縦割りであった各科目を横断的に学ぶことができる、実践的なカリキュラムを指しています。

例えば、今までのカリキュラムでは、数学であれば定理を暗記して、計算をひたすら愚直にこなすような内容でしたが、STEM教育においては、例えばプログラミングや図工の過程で計算をこなすような設計をすることで、文脈の中で複数の科目を学ぶことができる複合的なカリキュラムとなります。

The Green School, Feb 19th 2019, “Join Our Team”, The Green School, https://www.greenschool.org/community/join-our-team/

そもそもの教育の本義に近い形、つまり目的をこなすためのツールとして各科目を実践に近い文脈に織り交ぜて説明していくような設計になっています。

今回は、そんなSTEM教育で用いられる教材をSONYが幾つか提供書ているので、その幾つかをご紹介したいと思います。


SONY MESH:https://meshprj.com/jp/ ~ロジックを育む

MESHとは、それぞれ別の機能が付与されているブロックを繋ぎ合わせて、プログラミング(ロジック)を体感的に経験できる玩具です。直感的にブロック同士を連動することができますので、例えば、薄紺色(動き)とオレンジ色(LED)を組み合わせれば、薄紺色のブロックを動かしたり、振動を与えたりすると、光るといった具合に、論理的な思考力を養うことができます。

また、連動自体はアプリをインストールして、上記図のように、ドラッグ&ドロップで直感的に繋げることができますので、子供でも簡単にプログラミングを体感できるというわけです。

そして、MESHの興味深い点は、子供でも簡単にプログラミングができるだけでなく、電子工学のようなモーターへの連動、そしてLINE等のアプリとの連携ができる点です。

Takeo Inagaki, August 24th 2017, 植物と語りあえる水やり機, MESHレシピ, https://recipe.meshprj.com/jp/recipe/42


SONY KOOV:https://www.koov.io/ ~メカ・ロボティクスを感じる

KOOV(クーブ)は謂わば、LEGOとMESHを組み合わせたようなロボティクス・プログラミングキットです。LEGOのようなブロックを使って、自分が好きな形、例えばロボットや車を作り、その中にモーター、LED、センサーを組み合わせて実際に動かせるロボットを作り上げることができます。

MESHに比べると少々プログラミングが扱いにくいかもしれませんが、”学習アプリ”というRPGゲームを進めていくような感覚でプログラミングを学習することができます。


上記図のように、STEP BY STEPでプログラミングを学習できる丁寧なカリキュラムが作成されています。


色が非常に多彩で、創作意欲を掻き立てられる大変興味深い教材です。

是非ご興味がある方は、SONYストアで展示を行っているとのことですので、KOOVのウェブサイトにてご覧いただけると良いかと!


SONY toio: https://toio.io/about.html ~Creativityを伸ばす

Toio(トイオ)とは、主に”toioリング(コントローラー)”と”toioコアキューブ(モーター)”を用いてプログラミングを工作から”ものつくり”を体感的に学習できるロボティクスキットです。

KOOVと異なる点は、ブロックが付属されていない点で、より自由な発想ができることでしょう。

下記図のように紙コップ、スプーン、消しゴム等の身の回りのモノを自由に組み合わせて好奇心のままに工作(Art)が可能ですので、より創造性の幅が広いことが特徴です。

こちらのtoioは前者の2つと異なり、プログラミングをする必要がなく、既にプログラムが書き込まれているカートリッジを付け替えて遊ぶような仕様です。


さて、今回はSONYのSTEM教材に絞ってご紹介させていただきました。

遊びながら、創造性、論理性、ITリテラシー、好奇心、行動力を一挙に養えるようなものがSTEM教育の肝なのだと考えます。

文部科学省が掲げる、20年度から開始予定のプログラミング教育は、どうしてもプログラミングのためにプログラミング教育という印象を受けます。

ひたすらPCに向かってコードを書くだけの授業ならば、必ず一定数プログラミングを嫌いになる子が増えるでしょう。

ただ、ロボットを作るため等、遊ぶためのプログラミングであれば、あくまでも目的ではなくツールとしてのプログラミングであれば、より楽しんで、勉強意欲を削ぐことなく好意的な形で受け止められると我々は考えます。


参考文献

[1]GETChina Insights, May 8th 2017, “Markets, Key Players and Business Models: The Chinese STEM Education Market 101”, GETChina Insights, https://medium.com/@EdtechChina/market-key-players-and-business-model-the-chinese-stem-education-market-101-b5b5e58ef8f3

[2]KOOV、Feb 18th 2019、 “自由制作”、KOOV、https://www.koov.io/free-production

[3]toio、Feb 18th 2019、”toioとは”、toio、https://toio.io/about.html[4]MESH、Feb 18th 2019、”MESH活用例 レシピ”、MESH、https://recipe.meshprj.com/jp/


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