The U.S. STEM Market【邦訳】

T

米国内および世界的にSTEM分野の市場は成長し、変化し続けています。 Live Scienceによると、クラウドコンピューティングの分野だけでも2011年〜15年の間に170万人の新規雇用がありました。また、Department for Professional Employees (DPE)によると、STEM系職種全般の失業率は全国平均より低いといいます。加えて、2015年に米労働省労働統計局は「100のSTEM系職種のうち[93]で、賃金が全国平均を上回る」と報告。こうしたことから、STEM系の雇用は増加・安定しており、賃金も高いと結論づけることができます。STEM市場は収益性が高く、繁栄・成長しているのです。

        前出の労働統計局によると、2008年に起きたリーマンショックからの回復期だった2010年〜15年に、テクノロジーおよび数学系の職種で83万8,000人、建築と工学系では33万5,000人の雇用が創出されました。建築とエンジニアリング部門においては12.8%の成長率を記録し、リーマンショックで失われた雇用数を3万5,000人上回りました。成長はここ近年も続いています。また、前出のDPEも、「2015年にコンピューターおよび数学系の職種は436万9,000人、建築および工学系の職種は295万4,000人、生命科学、物理学および社会科学系の職種では140万4,000人の専門職系雇用が創出されたとしています。報告は、プロフェッショナルな労働力の15.1%、米国の職場の5.9%をSTEM系が占めていることになると続きます。つまり、STEM系の仕事は米国内の

労働力の大部分を占めるだけでなく、その割合も拡大し続けているのです。

STEM分野は非STEM分野よりも急速に成長しています。 2015年に米労働統計局は「STEM系業種の雇用は2009年5月〜2015年5月の間に10.5%(81万7,260人)上昇したのに対し、非STEM系は5.2%だった」としています。 米商務省も近年、STEM系職種が17%の割合で成長しているのに対し、他では9.8%だったことを確認しています。これに加えてSTEM Connectは、STEM系の大学新卒者1名につき、STEM系のエントリーレベルの仕事が2.5あったと報告。大手調査機関Pew Research Centerは過去30年間のSTEM市場の成長を調査しており、「科学・テクノロジー・工学・数学(STEM)系職種における雇用は、1990年以降、970万人から1,730万人と79%成長している」ことがわかりました。

前述のように、STEM系職種は全国平均より失業率が低くなっています。All Togetherによると、STEM系専攻の卒業生の失業率は2017年12月の時点で3.8%でした。これは同時期の米国国内失業率の8.1%前後を大幅に下回っています。 ちなみに、非STEM系専攻の卒業生のそれは4.3%でした。

それでは、STEMのなかでどの分野がもっとも成長しているのでしょう? 米労働統計局によると、テクノロジー分野がもっとも急速に成長しており、2014年〜24年に12.5%の成長が見込まれています。これは約50万人の新規雇用に相当します。2番目はエンジニアリング分野ですが、同時期に期待される雇用数は6万5,000人ほどの見込みです。

ただし、STEM系職種の雇用はアメリカ全土で異なります。たとえばカリフォルニア州は、全米のSTEM系労働力の13%を保有しており、それは100万職に相当します。DPEによると、ワシントンD.C.には全国平均より倍以上のSTEM系職が集中をしているそうです。ではSTEM系の働き手にとって狙い目はどこでしょう。答えは、ニューメキシコ州ロスアラモスとアイダホ州ビュートにある米エネルギー省の2つの主要な国立研究所の周辺といえそうです。

しかし、STEM市場の恩恵は、急速な雇用の拡大だけでは終わりません。前述のように、STEM系職種は賃金も高い傾向にあります。米労働統計局は、STEM系職種の割合が高い業界は通常賃金がより高いとしています。また、コンピュータシステム設計、エンジニアリングサービス、研究開発サービスといったプロフェッショナル系、科学系、技術系雇用の3分の1以上をSTEM系が占めていると報告しています。そうした業界では全職種で平均賃金が7万7,570ドルにも達しています。IT系(7万440ドル)、公共事業(7万3,100ドル)、企業の役職(7万9,600ドル)でも、平均賃金とSTEM系雇用の割合が高いことがわかっています。反対にSTEM系雇用の割合がもっとも低い業界は、平均賃金ももっとも低く、小売業で3万1,280ドル、宿泊施設および食品関連サービス事業で2万4,340ドルです。つまり、業界内でSTEM系職種の雇用の割合が高ければ高いほど、平均賃金も高くなるというわけです。

この違いは教育レベルによってのみ引き起こされるわけではありません。 たとえば2016年に、STEM系職種におけるプロフェッショナルの73%が学士号以上だったことは事実(エンジニアではさらに上がって89%)ですが、2014年にジョージタウン大学教育・労働センターは、学士号をもつSTEM系従業員の65% が、修士号をもつ非STEM系従業員より賃金が高かったと報告しています。また米商務省によると、学士号が必要なエントリーレベルのSTEM系職種は、同じ教育レベルが必要なエントリーレベルの非STEM系職種よりも、賃金が26%も高いということです。

こういうことから、STEM系職種の平均時給および/または年収の中央値は高い傾向にあるといえます。Change the Equationによると、STEM系職種の平均時給は38.86ドルで、非STEM系のそれは19.30ドルです。 年間給与については労働統計局が算出していて、非STEM分野の全国平均給与は4万5,700ドルですが、STEM系では8万7,570ドルに跳ね上がります。米労働統計局の調査報告によると、STEM系職種の2015年の平均年間賃金は、数学およびテクノロジー分野の職種が8万7,170ドル、エンジニア分野の場合はエンジニアリング部門によって異なりますが7万8,490ドル〜14万9,590ドル、科学分野では7万1,220ドルでした。

Sources Article 2:

https://www.stem.org/cm/dpl/downloads/content/353/BESTTalentImperativeFINAL.pdf

https://www.idtech.com/blog/stem-education-statistics

https://www.bls.gov/oes/current/oes_stru.htm

https://alltogether.swe.org/2017/12/is-there-a-shortage-of-stem-jobs-to-stem-graduates-its-complicated/

https://www.ed.gov/stem

https://www.stemconnector.com/sites/default/files/store/STEM-Students-STEM-Jobs-Executive-Summary.pdf

https://www.edweek.org/ew/section/multimedia/chart-which-stem-jobs-will-be-in.html

https://www.bls.gov/spotlight/2017/science-technology-engineering-and-mathematics-stem-occupations-past-present-and-future/home.htm

https://www.rclco.com/pub/doc/Advisory-2018-STEM-Job-Growth-Index.pdf

https://nsf.gov/nsb/sei/edTool/

https://www.nsf.gov/statistics/2018/nsb20181/report/sections/science-and-engineering-labor-force/women-and-minorities-in-the-s-e-workforce

https://www.act.org/content/dam/act/unsecured/documents/STEM/2017/STEM-Education-in-the-US-2017.pdf

https://www.edweek.org/ew/collections/stem-education-careers/index.html

https://nces.ed.gov/fastfacts/display.asp?id=899

https://www.everycrsreport.com/reports/R45223.html

https://www.nsf.gov/nsb/sei/edTool/data/workforce-03.html

https://labor.ny.gov/stats/stem_factsheets.shtm

https://www.rclco.com/advisory-stem-job-growth-index-2017-10-23

https://ssec.si.edu/stem-imperative

https://www.pearsoned.com/stem-fields-show-a-clear-path-to-economic-growth-in-the-u-s/